3年生のみなさんご卒業おめでとうございます。
 保護者のみなさん方も子供さん達もご卒業おめでとうございます。お祝い申し上げます。
 また、O中学校で3年間ほめていただいたり、あるときはしかられたり、そんな時の方が多かった?
叱咤激励をしていただいた校長先生をはじめO中学校の先生方には、この日をむかえることができたことお礼申し上げます。
 このO中学校に入学してきた時はまだあどけなかったみなさんが、今ではこんなに大きくましたよ、
と自慢できるほどになっています。三年間で心身体も大きくなりましたね。
 さて、中学校を卒業され、今まで義務教育でいやいや?勉強していたかもしれないみなさんも、それぞれの希望する道にすすむこととなります。
 これから何年もしないうちに、運転免許がとれたり、選挙権ができたりすることとなり、だんだんと大人の仲間入りをしていきます。
 しかし、今はこんなことがしたい、こうなってみたいという夢を持っていることと思います。
 え、何もないと思った方は是非できるだけ大きな大きな夢 大志 を持ってください。
 そして、持っている方も、その夢を色々な方に語りましょう。語れば語るほどより自分の脳裏に焼きつき、自分で行動を起こすようになります。
 たとえば、東京にいきたいなと思っていても、思っているだけでは何も起こりません。
 人に語り自分で電車に、飛行機に乗りに行くことによって初めて東京に行くことができます。
 人それぞれ使う交通手段が違うように、夢に向かって進み方は違っていても一歩一歩近づいていくことと思います。
 かの有名なエジソンは簡単に何でも発明をしてきたわけではありません。
 失敗に失敗を重ねて発明をしてきております。その時のエジソンは1回の失敗が1回成功に近づいた、何万回の失敗は何万回も成功に近づいた、と考えて成功を勝ち取っています。
 みなさんもこんなとき、失敗とうちひしがれることなく、観の転換を図り、困難に負けない我慢強さ、根気強い意志を持ってほしいと思います。これがより強く思っている大志ということです。
 最後にみなさんの中には、見たことがる方もいるかもしれませんが、NHKのプロジェクトXという番組があります。
 その中に、京都に小さな部品メーカーがあって、立石さんという男の人にスポットをあてた放送がありました。
 美容師をしている奥さんに支えられながら、いろいろなプロジェクトを立ち上げていくのですが、次々と失敗していくのです。
 その京都の小さな部品メーカーが、自動改札機の受注を受けるのですが、会社があまり小さいので、近鉄や国鉄から無理だ、そんな会社には出来るわけがないと、いわれるのです。
 彼らは何回も何回もの失敗の末に自動改札機の技術、磁気の技術を身につけるのです。
 そして、それが、パーキングメータ、ソシアルシステムなどのATMのシステムへ発展していき、この京都の小さな会社が海外にも工場を持つ年商5千億円のオムロンという会社です。 大きい小さいには関係なく、一つのチャレンジに自分のやりがい、社会にとって本当に必要かどうかを見極め、果敢に取り組んでいく人たちには、必ず成功の扉が開いています。
 社会にとって必要かどうかということは、人を蹴落として、勝ち取るのではなく、思いやり、親切心を持った心に生まれてきます。より大きな夢を持ち続け、チャレンジをしていってください。
 みなさんは既に成功者たちです。終わります。