おやじ弁護士の子育て

おやじ会の会長でもある弁護士が,おやじ会活動や弁護士活動を通じて感じた子育てについて綴ります。

2004年03月

カードは君が切れ!(二番丁小PTA新聞)

  ご卒業おめでとうございます。 たくさんの思い出と友だちができたことでしょう。

 これらすべてがあなたの一生の宝物です。ずっと大切にしてください。

 ところで皆さんは、これからいろんな選択をしなければなりません。

 どこの学校へ行くのか、部活は何にするのか、将来何になるのかなど選ばなければならないことばかりです。

 しかしどうか自分でよく考えて決断をしてください。そして自分の決断に責任を持てる人間になってください。

 ご両親はいろいろとアドバイスをしてくれるでしょう。仲の良い友人と相談してもかまいません。

 しかし、決めるのはあなたです。友だちやお母さんの意見ではなく自分でよく考えて決断してください。

 そして自分で決めたことに責任をもつ、これが「自立する」ということです。

 たとえ失敗しても、他人のせいにせず次はどうしたらよいのかまた自分でよく考え、決断するのです。

 このことさえ忘れなければ、その失敗は、すばらしい経験としてあなたの人生の役にたつはずです。

 卒業生の皆さんがいつでも前向きに自分の人生を切り開いていけるよう、心から応援をしています。

 伝統ある二番丁の卒業生だという誇りを持ってがんばってください。

小学校卒業式祝辞

  卒業生の皆さん 保護者の皆さま この度はご卒業おめでとうございます。

 たくさんの思い出や友だちができたことでしょう。これらすべてが、あなたの一生の宝物です。

 ずっと大切にしてください。

 さて、皆さんは、将来どんな仕事に就きたいと思っていますか。

 私が、皆さんと同じように二番丁小学校を卒業したときのPTA新聞を見ると、私は、それに,「最高裁判所長官になって日本の犯罪をなくしたい。」と書いていました。

 子どもの頃から時代劇が好きで、大岡越前や遠山の金さんというお奉行様や、水戸黄門が、悪代官などの悪い奴をやっつけるのを見るのが大好きな,正義感の強い子どもだったように思います。

 そして、結局、私は、司法試験という試験を受けて、検察官という仕事をすることになりました。

 検察官というのは、法律に基づいて、悪いことをした人を裁判にかけて、刑務所に入れるよう求めていく仕事であり、まさに子どものときに考えていたような仕事についたのでした。

 今は、検察官と同じように法律を扱う弁護士という仕事をしています。

 最近、「行列の出来る法律相談所」 などのテレビ番組にも弁護士が出て「訴えてやる」とかやってますね。

 弁護士の仕事は、いろんなトラブルに巻き込まれて困っている人を、法律の世界からみてアドバイスをして助けてあげる仕事です。

 また、本当は犯人ではないのに犯人だと疑われている人を無罪にしてもらって助けてあげるということもあります。

 弁護士の仕事は、いろんなもめごとの中に入っていくわけですから決して楽な仕事ではありません。

しかし、事件を解決してあげてその人から感謝されたとき、本当にやりがいのある仕事だと感じます。

 世の中にはたくさんの仕事があります。

 お父さんで作っている「おやじ会」のお父さん方の職業も、公認会計士さん、お坊さん、獅子頭職人さん、たばこ会社の会社員さん、クレーンのペンキを塗る会社の社長さん、日本銀行の銀行員さん、警察の科学捜査研究所の人などいろんな職業の人がいます。

 そして、みんな自分の仕事に自信と誇りを持ってがんばっています。

 みなさんにも、その仕事をすることに生き甲斐を感じられる職業に就いて欲しいと思います。

 そしてそれには、自分が最も興味のあることを活かせる仕事につくのが一番です。

 そのためには、自分は何が好きなのか、何に興味があるのか、自分は世の中の人のためにどんなことをしてあげられるのかを今から考えながら毎日の生活を送ってください。

 最近、村上龍さんが、「一三歳のハローワーク」という本を出しました。

 この本は、自分が持っている興味をもっている事柄について,その本で引いてみると、

その興味を活かせる仕事にどのようなものがあるかを教えてくれます。

 例えばお花や植物が好きな人は、お花屋さん、庭師、フラワーデザイナー、樹木医など植物に関するこんなにたくさんの仕事がありますよ、と書いてあります。

 弁護士、検察官は、人の役に立つのが好きという欄に書いてありました。

 是非、一度読んでみてください。きっとあなたが目指す職業のヒントが見つかるでしょう。

 もちろん、まだ、どんな仕事につこうか決めていない人のほうが多いかも知れません。

 そんな人は、いろんな本をたくさん読んだり、いろんな人から話を聞いて、いろんな経験をしてください。

 そして,自分が何に興味があるのかを見つけて、その興味を活かせる仕事を探してください。きっと見つかると思います。

 目指す職業が決まったら、人から教えられるのを待つのではなく、自分からすすんで積極的に勉強してください。

 目指すものが難しいものであったとしても、必ずやり遂げられるという気持ちで真剣に努力すれば必ず良い結果をもたらすはずです。

 そう信じて頑張ってください。

 みなさん一人一人が自分にふさわしい仕事を見つけて、将来、社会で活躍されることを心から祈っております。

 がんばってください。

 保護者のみなさん、おめでとうございます。子どもの卒業式は感慨深いものがあろうかと思います。

 私も、卒業生の保護者の一人として、本当に感激しております。

 また、これまで子どもたちをご指導頂きました先生方、地域の方々に熱く御礼申し上げます。ありがとうございました。

 最後になりましたが、卒業生の今後ますますのご活躍をお祈りいたしまして、お祝いの言葉とさせて頂きます。

 本日はご卒業おめでとうございました。

 


小学校卒業式祝辞(H会長)

ご卒業のみなさま、おめでとうございます。私も今から30年前にこのR小学校を卒業しました。
 今日はPTAの代表として、またR小学校の先輩として御祝いの言葉を申し上げたいと思います。
 皆様はおうちのお父さん、お母さんの言葉として聞いてください。
 本来なら巻紙を見ながらお祝いの言葉を申し上げるところですが、今日は皆さんの顔を見ながらお話致します。

 皆さんはこの小学校の6年間に色々な経験をされた事でしょう。楽しかった事や、悲しかった事、つらかった事などあったかと思いますが、困ったときの事を思い出してください。
 皆さんが困っているときにきっと廻りにいる、ご家族、友達、先生方に助けられたことも少なくなかった事でしょう。
 そんな廻りの人に助けられながらの小学校を卒業していくわけですが、みなさんは決して一人ぼっちではないと言う事を覚えておいてください。
 今後中学に進学するわけですが、今より、もっともっと困難に立ち向かわなくてはならない場面もあるでしょう。
 そのときは決して一人で悩まずに、家族の人、先生、そして今日までお世話になった小学校の先生、友達に相談してください。
 きっとみなさんの事を助けてくれる事でしょう。

 さて、今日まで皆さんは栗っ子として、R小学校の生活をおくってきたわけですが、これからは大きな「Kの木」を目指して頑張ってください。
 皆さんも知っているとおり、栗の木には、甘くておいし実をたくさんつけていますが、おいしい実の周りにはたくさんのとげがありますね。
 そのとげにより、おいしい実を守っているわけですが、皆さんも栗の実と同じようにたくさんの人に見守られて大きくなっている事を忘れないで下さい。
 私もそのとげの一本になって皆さんのことをこれからも見守っていきたいと思います。

 保護者のみなさま本日はお子様のご卒業おめでとうございます。私も卒業生の保護者として本当は、保護者席に座りたかったぐらいです。
 今日の卒業式をセレモニーのひとつにおわらすのではなく、今日、家に帰って、子ども達の語ってくれた夢についてお子様とお話をしてもらいたいと思います。
 また、子どもと一緒に小学校生活を振り返ったり、これからの中学校生活のプランを話されたらどうでしょうか。これから子ども達が成長していく上で、色々な節目の時があると思いますが、その節目のときに子どもと一緒にむかえたいものです。

 ご来賓の皆様にはお忙しい中、早朝より今日の卒業式にご列席くださいまして、ありがとうございました。
 また、日頃は地域の中で子ども達を暖かく見守って頂いている事に感謝申し上げます。
 この子ども達は今日小学校を卒業しますが、これからも地域にいますので、これからも、この子ども達を暖かく見守ってください。

  いま、皆さんの夢を聞かせていただきましたが、どれもみな、感情がこもっていて皆さんの夢に対しての熱意を感じました。
 先日の吉川英治さんのお話の中にもありました様に、夢を実現するにはあきらめない事が一番といわれていましたが、私もそう思います。
 先日の名古屋国際女子マラソンにおいて、土佐選手が見事な逆転劇で優勝しアテネオリンピックの出場キップを手に入れましたが、
これも土佐選手が最後まであきらめなかったからではないでしょうか。
 このR小学校を卒業したことを誇りに思い、自信を持って夢に向って頑張ってください。
 私も影ながら応援しています。

 最後になりましたが、私は、皆さんに出会った事、そして皆さんと共にこの卒業式に出席できた事に感謝いたしまして、私のお祝いの言葉とさせていただきます。
 おめでとうございます

小学校卒業式祝辞(H会長)

 6年生の皆さん、卒業おめでとう。
 いま皆さんは、この6年間を振り返り、いろいろな思いで、卒業式に臨んでおられることと思いますが何が一番、心に残っているでしょうか?
 運動会の演技を、頑張ったこと?
 給食の時間が楽しみだったり、休み時間に友達と校庭で遊んだこと? 
 地域のお祭りに参加したり、歩こうふるさとの道での、野外学習もありましたねぇ。
 運動場や、体育館を一杯に使って、スポーツで思いっきり汗を流したことも、大きな思い出の一つかもしれません。
 教室での授業だけでなく、学校生活をベースにして、皆さんはこの6年の間に、たくさんの、いろいろな体験をされたことと思います。
 その一瞬、一瞬のシーンに、小学校を中心とした、この地域の、豊かな自然や、お寺やまち並みが背景にあり、そこに、先生方の励ましや、地域の人々の、温かい人柄や、優しい心にふれてきたことと思います。
 都会の生活では、失われつつある、あなた達が育っていく過程で、本当に大事なものを、皆さんは、無意識のうちにたくさん与えて頂き、育てて頂いたのではないでしょうか?
 これから皆さんが、大人へと、成長していく道のりの中で、まわりの方や、おうちの方への「ありがとう」。
 お世話になった感謝の気持ちを、是非大切に持ち続けていって、頂きたいと思います。
 そのことが、一度しかない、皆さん一人ひとりの人生を、幸せで、充実した、本当に生きがいのあるものにする、礎になるのではないかと確信しています。
 ご来賓の皆様、ならびに教職員の皆様には、6年間の永きにわたり、地域でまた学校で、お世話、ご指導
を頂き、誠にありがとうございました。この先も、どうか子供たちを、暖かく、お導き下さいますようお願い申し上げます。
 また、最後になりましたが、保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。
 今日の良き日に、無事卒業の日を迎えられましたこと、心よりお喜び申し上げます。
 あわせて、K小学校PTA活動に対しまして、絶大なご協力を賜りましたことを、この場をお借りしまして、熱く御礼を申し上げたいと思います。
 以上で、本日ご卒業されます、93名の皆さんの門出を祝し、私のお祝いの言葉とさせて頂きます。
 本日はおめでとうございました。

中学校卒業式祝辞(W会長)

 3年生のみなさんご卒業おめでとうございます。
 保護者のみなさん方も子供さん達もご卒業おめでとうございます。お祝い申し上げます。
 また、O中学校で3年間ほめていただいたり、あるときはしかられたり、そんな時の方が多かった?
叱咤激励をしていただいた校長先生をはじめO中学校の先生方には、この日をむかえることができたことお礼申し上げます。
 このO中学校に入学してきた時はまだあどけなかったみなさんが、今ではこんなに大きくましたよ、
と自慢できるほどになっています。三年間で心身体も大きくなりましたね。
 さて、中学校を卒業され、今まで義務教育でいやいや?勉強していたかもしれないみなさんも、それぞれの希望する道にすすむこととなります。
 これから何年もしないうちに、運転免許がとれたり、選挙権ができたりすることとなり、だんだんと大人の仲間入りをしていきます。
 しかし、今はこんなことがしたい、こうなってみたいという夢を持っていることと思います。
 え、何もないと思った方は是非できるだけ大きな大きな夢 大志 を持ってください。
 そして、持っている方も、その夢を色々な方に語りましょう。語れば語るほどより自分の脳裏に焼きつき、自分で行動を起こすようになります。
 たとえば、東京にいきたいなと思っていても、思っているだけでは何も起こりません。
 人に語り自分で電車に、飛行機に乗りに行くことによって初めて東京に行くことができます。
 人それぞれ使う交通手段が違うように、夢に向かって進み方は違っていても一歩一歩近づいていくことと思います。
 かの有名なエジソンは簡単に何でも発明をしてきたわけではありません。
 失敗に失敗を重ねて発明をしてきております。その時のエジソンは1回の失敗が1回成功に近づいた、何万回の失敗は何万回も成功に近づいた、と考えて成功を勝ち取っています。
 みなさんもこんなとき、失敗とうちひしがれることなく、観の転換を図り、困難に負けない我慢強さ、根気強い意志を持ってほしいと思います。これがより強く思っている大志ということです。
 最後にみなさんの中には、見たことがる方もいるかもしれませんが、NHKのプロジェクトXという番組があります。
 その中に、京都に小さな部品メーカーがあって、立石さんという男の人にスポットをあてた放送がありました。
 美容師をしている奥さんに支えられながら、いろいろなプロジェクトを立ち上げていくのですが、次々と失敗していくのです。
 その京都の小さな部品メーカーが、自動改札機の受注を受けるのですが、会社があまり小さいので、近鉄や国鉄から無理だ、そんな会社には出来るわけがないと、いわれるのです。
 彼らは何回も何回もの失敗の末に自動改札機の技術、磁気の技術を身につけるのです。
 そして、それが、パーキングメータ、ソシアルシステムなどのATMのシステムへ発展していき、この京都の小さな会社が海外にも工場を持つ年商5千億円のオムロンという会社です。 大きい小さいには関係なく、一つのチャレンジに自分のやりがい、社会にとって本当に必要かどうかを見極め、果敢に取り組んでいく人たちには、必ず成功の扉が開いています。
 社会にとって必要かどうかということは、人を蹴落として、勝ち取るのではなく、思いやり、親切心を持った心に生まれてきます。より大きな夢を持ち続け、チャレンジをしていってください。
 みなさんは既に成功者たちです。終わります。

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